カイ・カドイチ 「ヒッチハイクで知った日本の心」
私:ああ!もう30分経った。広島からここまでは電車に乗って来たけど、この 村の名前さえ分からない! 誰か乗せてくれないかなあ。 あ? 車が来た。
ハロー!バイバイ! ああ、行っちゃった。
<おばちゃんが来ました>
おばちゃん:どちらへ行きますか?
私:えっと、西です!僕は西の方へ行きたいんですけど。
おばちゃん:私も西の方へ行きますから、乗りませんか?
私:じゃ、おねがいします!
<車に乗った時>
おばちゃん:これどう?父のところに行くんで、ケーキを持っているんです。 どうぞ、食べて!
私:あ、すごい! いただきます!
これが私のヒッチハイクの経験の始まりでした。
ヒッチハイクしたことは私が日本に留学していた時の一番楽しくて大切な経験の一つでした。 今日は、このヒッチハイクで知った日本の心という題でお話しします。
(1.ヒッチハイクで旅行することは面白い。)
まず、ふつうの観光客は、観光地へ行くと、ガイドブックの写真と同じところだけ見ますけれど、土地の人々と話し合って交流しないので、その国についてはあまり分かりません。人々と話せば、もっと有意義な経験ができると思うんですが。
ヒッチハイクの場合は、運転する人とヒッチハイクする人がお互いのことを分かち合うので、一番面白い経験だと思います。
(2.ヒッチハイクすることは簡単だと思います。)
日本では、ヒッチハイクすることはとても簡単だと思います。アレックス・カーというアメリカ人は、1970年代に、にかげつかんヒッチハイクして、その経験について「信じられないほどたくさんの日本人の親切にめぐりあった。」と書いていました。ウイル・ファゲソンというカナダ人も1990年代に九州から北海道までヒッチハイクして、「Hokkaido Highway Blues」という本を書きました。
私の経験では、一番難しいことは親指を上げてにっこりすることだと思います。 それがとてもこわかったです。それで、この親切なおばちゃんが乗せてくれたので、私はうれしくてかんげきしました。
(3.自分の旅行とヒッチハイクの経験)
この人は、お父さんの家にも連れて行ってくれました。驚いたことに、そのお父さんは第二次世界大戦の前、アメリカで生まれ育ったにっせいでした。岩国市の観光地を見せてくれたり、薬屋では虫さされのスプレーを買ってくれたり、駅までおくってくれたりしました。このベン・川崎という方の家族の親切のおかげで、私の旅行は破格な物になりました。
もちろん、私はとてもこううんでしたが、かわさきさんだけではなく、他にも親切な人がいっぱいいました。 日本人は、一番親切な心を持っていると思いますので、誰でも同じ経験ができるんじゃないでしょうか。
皆さん、日本にいった時は、ヒッチハイクをしてみて下さい。日本の本当の心が発見できると思います。