ジョン・ジョハナス 「日本を経験して」



私は今までどれくらい日本について勉強してきたのか覚えていません。色々な授業を取りましたし、本も何册読んできたか数えられないくらいです。しかし私の日本研究にとっては特別な転機がありました 。それ は日本に留学したことでした。

留学する前には知識はありましたが、学んだことについて実際の経験はありませんでした。日本に行く前に二年間勉強していた日本語を教科書日本語と呼びたいです。この期間は日本語の授業や宿題をよくしましたが、勉強していたことと私を結びつけられませんでした。 

日本について勉強したり、研究したりする人は日本に行かなくてはすべてを自分のものには出来ないと思います。私は日本人と話してみたり、日常生活に色々参加して始めて自分が今までどれくらい学んできたのか、どれくらい向上しなくてはいけないかが分かるようになりました。 

私は社会と文化についても同じ気持ちを持っています。教科書で何度も神社とか東京の山の手線の混雑時間の写真を見ていましたが、自分が実際に経験して初めてその写真が意味を持つようになりました。

京都にいる時日本語の授業で伝統的な京の町家について日本語で小論を読んだことを思い出します。その後読んだ時はあまり興味がなくて、内容はただ日本語を勉強する一つの手段だと思っていました。 みんなで読んでいたところを見に行って始めて、そこが新しい意味を持つようになりました。そんな昔からあるところがまだ存在しているということは非常に面白いし、日本の木造建築術を見るのは本当に素晴らしかったです。私は 読んでいただけならこれほどまでもの興味を持たなかったに違いありません。

日本で勉強して日本を経験することこそ日本についての勉強の中心であると気がつきました。祭りのために岡山のおばあさんと餅を作ったり、龍安寺の庭を前に して自分自身について考えたりしたこと。こうした経験は町家と同じに経験して理解できるようになりました。そして、毎日ホストファミリーとか先生とかと話 していると自分が日本人になっていくように感じていました。このような日常生活は日本にいることで体験できるのだと思います。 

私は新しい世界を広げ始めました。 日本へ行く前にはあまりお寺にお参りをするなどのような伝統的な活動には興味を持っていませんでしたが、今はあります。

日 本に行っていなかったら、今あるような日本が大好きという気持ちを持つことはなかったでしょう。私の日本での経験は人生を変えるようなことでした。ですか ら、今いつも「日本を実際に見て」と日本について勉強している学生に勧めています。日本のことをあまり知らなくてもまず 行って生活してみるという経験が本当に大切だと思います。